ため書き

ため食い、ため寝、いろいろありますが今日は気分が乗っているのため書きします。
昨日最終電車で帰ってきたのですが、最終電車は疲れた人々が乗っていてなかなか余裕がないさまが見えて面白いものです。
人の迷惑をあまり考えない様子のバカップルがいたんですが、男のほうが何でそんなにふらふらしてるん?ってくらいふらふら人にぶつかりながらたっていました。もしかしたら彼女と一杯やって酔っていたのかもしれません。その男が一日の仕事に疲れている風の女性(30才くらい)にがしがしぶつかっていました。おいおい、いい加減にしたほうがいいんでないか?と思っていたのですが、とうとうぶつかられていた女性のほうが切れて、「おい、てめぇ、ふざけんな」的なことを言いはじめました。一緒にいた彼女のほうに。
一瞬、何で彼女のほうに文句言ってんだ?って思いましたが、怒りの矛先が向かう対象は何も直接危害を与えているものに向くものでもないですんよね。
ぶつかられていた女性のほうが許せなかったのは、男のほうよりもむしろその男と二人だけの世界感をかもし出していた、女性のほうだったんですね。まずぶつかられていることよりも、その「幸せな私たちに他人は関係ない感」をかもし出している二人に頭が来ていて、さらに(これは僕の予想ですが)許せないのは同姓同性の女性のほうだったんですね。
これはなかなか私の中で新鮮でした。私自身他人が幸せだということはいいことだと思いますし、それをほかの人にみせることについて特に悪いことだとも思いません。ただ、世の中(特に私が思うに疲れている人)にはそのことを憎悪を持ってみる人もいるんだなぁ、と。しかも直接危害を加えている本人ではなくそいつの幸せを作っている対象の人間にその憎悪が向くことがあるんだなと(なんだかややこしいな)。
ひとつの教訓になりました。

余談ですが、ひとしきり文句を言い終えた疲れた風の女性は「立ち寝」を始めて、バカップル風の男に頭から突っ込んでいました。もちろん、疲れた風の女性は向こうが当たってきたものだと思い込んでさらに切れてました。ここまで来ると八つ当たりだなぁ、と苦笑しながら(実際は笑いをこらえるのに大変だった)見ていました。いい物を見せてもらいました。